オブザーバビリティの設計・構築
この章では、DevOpsコースの課題として、構築済みのプラットフォームに対してオブザーバビリティ(メトリクス/ログ/トレース)を設計・構築します。設計→構築の順で提出します。
1. この章の目的
インフラを構築しCI/CDを整えた時点では、システムの内部状態を外から観察する仕組みがほぼありません。障害が起きたときに原因を追えない、性能劣化に気づけない、といった状態は実務では致命的です。
本章では、自分が構築したプラットフォームに対して、監視対象と指標を自ら設計し、ダッシュボードとアラートを構築します。「何を計測すれば運用に耐えるか」を自分で判断できるようになることが目的です。
2. 実施要件
以下の流れで進めます。
- 監視対象の整理: インフラ層/アプリケーション層/ビジネス層の3層で、拾うべき指標を洗い出す
- メトリクス/ログ/トレースの設計: 3本柱それぞれで何を計測・記録するかを決める
- ダッシュボード・アラート設計: 見るべきものを1画面に集約し、閾値と通知先を決める
- 使用サービスの選定: CloudWatch/X-Ray/サードパーティを比較して選ぶ
- 設計提出: 「構築結果」を空欄にした状態で一度提出し、講師のレビューを受ける
- 構築: 設計に沿って実装する。テストとして意図的にアラートを発火させて動作確認する
- 再提出: 「構築結果」欄にリポジトリURL・ダッシュボードスクリーンショット・アラート発火記録を追記して再提出する
3. 参考: 代表的な観点
対応する内容は自ら決めます。以下は候補の例です。
- メトリクス: CPU/メモリ/ネットワーク帯域/リクエスト数/レスポンスタイム/エラー率/ビジネスKPI
- ログ: 構造化ログ・ログ集約・ログ検索・保存期間の設計
- トレース: X-Ray などによる分散トレーシング、ボトルネック特定
- ダッシュボード: サービスごと/画面ごとに分けたビュー、SLO可視化
- アラート: SLOに基づく閾値設定、エスカレーションフロー、Runbook 連携
4. 提出物
下記内容を提出フォームより提出してください。設計と構築を分けて提出することも、まとめて提出することも可能です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 概要 | 今回対応したオブザーバビリティ施策を簡潔に記載する |
| 設計 | 監視対象・メトリクス/ログ/トレースの設計・ダッシュボード/アラート設計・使用サービスの選定を記載する |
| 構築結果 | 実装した内容のリポジトリURL・ダッシュボードスクリーンショット・アラート発火記録を記載する。設計だけを先に提出する場合は空欄で構わない |
| まとめ | 取り組み中に苦労したこと、判断に迷ったこと、学んだことを振り返る |