この章で学べること

1. なぜTerraformを学ぶのか

手動でAWSリソースを作成していると、「誰がいつ何を変更したかわからない」「本番と同じ環境をもう一つ作れない」「手順書どおりにやったのに設定が違う」といった問題が起きがちです。Terraformを使えばインフラをコードで定義・管理でき、変更履歴の追跡、環境の複製、チームでのレビューが可能になります。インフラエンジニアの求人でも「Terraform経験」は頻出の要件です。

この章では、Terraformの基本文法から、モジュール・リモートバックエンドなどの応用までを学び、実務レベルのインフラコード管理ができるようになることを目指します。

2. 学べること・身につくこと

この章を修了すると、以下のスキルが身につきます。

スキル 内容
HCLの基本 TerraformのHCL構文でAWSリソースを定義できる
変数管理 variable・locals・outputを使い分けて柔軟な構成を作れる
リソース間参照 リソースの属性参照やdata sourceを使ってリソース同士を連携できる
制御構文 count・for_each・lifecycleで効率的にリソースを定義できる
モジュール化 モジュールでコードを再利用可能にし、複数環境で使い回せる
既存リソースの取り込み terraform importで既存のAWSリソースをコード化できる
チーム開発 リモートバックエンド(S3 + DynamoDB)でtfstateをチームで共有管理できる

3. こんな方におすすめ

  • AWSの構築を自動化・コード化したいインフラエンジニアの方
  • 手動構築の手間や設定ミスに悩んでいる方
  • チームでインフラをレビューしながら管理したい方
  • 開発・ステージング・本番環境を同じコードから作りたい方

4. 講座一覧

講座名 種別 概要 目安時間 料金の目安
IaCの概要 講座 IaCの概念とTerraformの特徴 20分
Terraformの基本 講座 リソース定義・plan・applyの基本操作 45分
変数の利用 講座 variableとlocalsによる値の管理 30分
リソース間の参照 講座 リソースの属性参照とdata sourceの活用 30分
TerraformでシンプルなAWS構成を作ろう ハンズオン Terraformによる基本的なAWSインフラの構築 60分 無料枠内
制御構文 講座 count・for_each・lifecycleによる繰り返しと制御 30分
モジュール 講座 モジュールによるコードの再利用 30分
既存リソースを取り込む 講座 terraform importによる既存リソースのコード化 20分
リモートバックエンド管理 講座 S3・DynamoDBを使ったtfstateの共有管理 20分
terraformコマンド 講座 主要なterraformコマンドの使い方 20分
TerraformでWebアプリをデプロイしよう ハンズオン Terraformによる本格的なWebアプリインフラの構築 120分 約200〜500円

5. この章を学んだら

この章で学んだ内容を実際の成果物に落とし込みたい場合は、章末尾の応用課題に挑戦してみてください。タスク管理APIを動かすAWSインフラを Terraform でコード化し、再現性のあるデプロイを実現する課題です。

応用課題の課題内容は誰でも閲覧できます。メンターによる成果物レビューや、設計判断の壁打ち(メンタリング)はポートフォリオプランでご提供しています。

6. 前提知識

  • AWS講座(VPC・EC2・RDSなどAWSの主要サービスを理解していることが前提です)
  • コンテナ講座(Webアプリのデプロイ講座でECS/Fargateを扱うため)

7. 関連する章

  • CI/CDパイプライン講座では、本講座のTerraformコードをGitHub Actionsで自動適用するCI/CDパイプラインの構築を学べます