Pythonをインストールしよう
この章では、WindowsとMacへのPythonインストールをハンズオン形式で学習します。これにより、PythonとVisual Studio Codeの設定まで含めたPython実行環境の準備ができるようになります。
1. Pythonのインストール(Windows)
WindowsにPythonをインストールする手順を説明します。
1.1 インストーラのダウンロード
Pythonの公式サイトからインストーラをダウンロードします。
https://www.python.org/downloads/
公式サイトにアクセスすると、最新バージョンのダウンロードボタンが表示されます。「Download Python 3.x.x」ボタンをクリックして、インストーラをダウンロードしてください。
1.2 インストーラの実行
ダウンロードしたインストーラを実行します。
| 💡 ポイント |
|---|
インストール画面の下部にある「Add python.exe to PATH」に必ずチェックを入れてください。これにチェックを入れないと、コマンドプロンプトやターミナルから python コマンドを実行できません。 |
チェックを入れたら、「Install Now」をクリックしてインストールを開始します。
1.3 インストールの確認
インストールが完了したら、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。
python --version
Python 3.x.x のようにバージョンが表示されれば、インストールは成功です。
あわせて、pip(Pythonのパッケージ管理ツール)がインストールされていることも確認します。
pip --version
pip 24.x.x のようにバージョンが表示されればOKです。
2. Pythonのインストール(Mac)
MacにPythonをインストールする手順を説明します。
2.1 ターミナルの起動
キーボードで Command + Space を押下してSpotlight検索を開き、「ターミナル」と入力して、ターミナルを起動します。
2.2 Homebrewの確認
MacではHomebrewを使ってPythonをインストールします。まず、Homebrewがインストールされているか確認します。
brew --version
Homebrew 4.x.x のようにバージョンが表示されればOKです。
もし command not found: brew と表示された場合は、以下のコマンドでHomebrewをインストールしてください。
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
| 📝 Homebrew公式サイト |
|---|
| https://brew.sh/ja/ |
2.3 Pythonのインストール
Homebrewを使ってPythonをインストールします。
brew install python
2.4 インストールの確認
インストールが完了したら、以下のコマンドでバージョンを確認します。
python3 --version
Python 3.x.x のようにバージョンが表示されれば、インストールは成功です。
あわせて、pipがインストールされていることも確認します。
pip3 --version
| 📝 MacでのPythonコマンドについて |
|---|
Macでは、python ではなく python3、pip ではなく pip3 コマンドを使用します。これは、MacにはシステムにPython 2が搭載されている場合があり、python コマンドがPython 2を指すことがあるためです。 |
3. Visual Studio Codeのおすすめ設定
Pythonのコードを効率よく書くために、Visual Studio Codeに拡張機能を追加します。
3.1 おすすめの拡張機能
以下の拡張機能のインストールをおすすめします。
| 拡張機能名 | ID | 役割 |
|---|---|---|
| Python | ms-python.python |
Microsoft が提供する Python の公式サポート拡張機能。コード実行・デバッグ・IntelliSense・仮想環境管理などを提供する |
| Pylance | ms-python.vscode-pylance |
高速な型推論・IntelliSense・エラー検出を提供する。Python 拡張機能と組み合わせて使う |
| Black Formatter | ms-python.black-formatter |
Python コードを Black で自動フォーマットする |
| Ruff | charliermarsh.ruff |
高速な Python リンタ・フォーマッタ |
| Error Lens | usernamehw.errorlens |
エラーや警告を該当行の行末にインライン表示する |
いずれも Visual Studio Code の左サイドバーの「拡張機能」アイコン(四角が4つのマーク)をクリックし、検索ボックスに拡張機能名を入力して「Install」ボタンをクリックすることでインストールできます。以降のPython講座では、Python 拡張機能が導入されている前提で進めます。
4. 動作確認
Pythonが正しくインストールされたことを確認するために、簡単なプログラムを実行してみましょう。
4.1 ファイルの作成
Visual Studio Codeで新しいファイルを作成し、ファイル名を hello.py とします。
hello.py ← このファイルを作成
作成したファイルに以下の内容を記述して保存します。
print("Hello, World!")
4.2 プログラムの実行
ターミナルで、ファイルを保存したディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行します。
Windowsの場合:
python hello.py
Macの場合:
python3 hello.py
4.3 実行結果の確認
以下のように表示されれば成功です。
Hello, World!
5. boto3のインストール
boto3(Boto3)は、Pythonから AWS サービスを操作するためのAWS SDK for Pythonです。AI基盤講座をはじめとする多くの章で、Amazon Bedrock・Amazon S3・Amazon DynamoDB などをローカルのPythonから呼び出す用途で利用します。ここで一度インストールしておくと、以降の章では章内で改めて pip install する必要がなくなります。
5.1 boto3のインストール
ターミナル(Windowsの場合はコマンドプロンプトやPowerShell、Macの場合はターミナル)で以下のコマンドを実行します。
Windowsの場合:
pip install boto3
Macの場合:
pip3 install boto3
5.2 インストールの確認
インストールが完了したら、以下のコマンドでバージョンを確認します。
Windowsの場合:
python -c "import boto3; print(boto3.__version__)"
Macの場合:
python3 -c "import boto3; print(boto3.__version__)"
1.x.x のようにバージョンが表示されれば、インストールは成功です。
| 📝 boto3とAWS CLIの認証情報 |
|---|
boto3 は AWS CLI と同じ認証情報チェーン(~/.aws/credentials や環境変数など)を参照して AWS に接続します。boto3 を実際に AWS へ接続して使うには、AWS CLIのインストール の手順で aws configure による認証情報のセットアップまで済ませておく必要があります。 |
6. まとめ
この章では、Pythonとboto3のインストールを体験しました。
- WindowsではPython公式サイトからインストーラをダウンロードしてインストールできる(「Add python.exe to PATH」のチェックを忘れない)
- MacではHomebrewを使い、
brew install pythonでインストールできる - Macでは
python3/pip3コマンドを使用する - Visual Studio CodeにPython拡張機能をインストールすることで、開発効率を上げられる
python --version(Macはpython3 --version)により、インストールを確認できる- boto3(AWS SDK for Python)を
pip install boto3でインストールし、以降の章でPythonからAWSサービスを呼び出せる状態にできる
次の章では、Docker Desktopのインストールをハンズオン形式で体験します。