この講座で学べること
1. なぜセキュリティ対策を学ぶのか
本講座は、稼働中のクラウドシステムを攻撃から守るための対策 に特化した講座です。DevSecOps 講座がコード・依存関係・IaC など「本番に届く前のシフトレフト」を扱うのに対して、本講座は「すでに動いているシステムに向かってくる攻撃をどう防ぐか」というシフトライトの防御レイヤーを扱います。
インターネットに公開したシステムには、公開直後から不特定多数の攻撃リクエストが到達します。SQL インジェクション・XSS・ボット・DDoS 攻撃・認証情報の総当たり・許可されていない構成変更など、防御を敷いていない環境では致命的な被害につながる攻撃が日々発生しています。
本講座では、これらの攻撃に対する防御を アプリケーション層 → 認証・認可 → データ保護 → ネットワーク層 の各レイヤーで積み上げ、稼働中のシステムを守るための対策を体系的に学びます。
1.1 こんな方におすすめ
- 稼働中のシステムを攻撃から守るための実装力を身につけたい方
- インターネットに公開する Web サービスや API の防御を設計・構築したい方
- 各レイヤーの防御ツール(WAF / Shield / IAM Identity Center / Cognito / Secrets Manager / KMS / VPC エンドポイント)を実際に触って理解したい方
- DevSecOps 講座と対を成すシフトライトのセキュリティ運用を学びたい方
1.2 学べること・身につくこと
この講座を修了すると、以下のスキルが身につきます。
| スキル | 内容 |
|---|---|
| Web アプリケーション保護 | AWS WAF でマネージドルールを組み合わせ、SQL インジェクション・XSS・悪性ボットのリクエストをブロックできる |
| DDoS 対策 | AWS Shield Standard の自動保護範囲を理解し、Shield Advanced を CloudFront / ALB に有効化して防御レイヤーを追加できる |
| ヒューマンアクセスの一元管理 | IAM Identity Center を有効化し、SSO ログインと Permission Set で AWS アカウントへのアクセスを最小権限で運用できる |
| アプリケーションのユーザ認証 | Cognito ユーザプールで認証・認可を実装し、API Gateway / ALB と連携できる |
| シークレット情報の管理 | Secrets Manager でシークレットを保管し、アプリケーションから安全に取得できる |
| データ保護 | AWS KMS のカスタマー管理キーで RDS / EBS / S3 のデータを暗号化し、鍵のローテーションを設定できる |
| ネットワーク分離 | VPC エンドポイントで S3 / ECR / SSM への通信をインターネットから切り離し、攻撃面を減らせる |
2. 章一覧
3. 学習の流れ
3.1 事前に学んだほうが良い講座
本講座を始める前に、以下を学んでおくと理解がスムーズです。
| 講座名 | 事前に学ぶ理由 |
|---|---|
| AWS講座 | 本講座で扱う VPC・IAM・EC2・S3 などの主要サービスを先に理解しておくため |
| CI/CDパイプライン講座 | 本講座の一部ハンズオンで GitHub Actions と組み合わせるため |
3.2 関連する講座
本講座の後、または並行して学ぶと理解が深まる講座です。
| 講座名 | 関連する理由 |
|---|---|
| DevSecOps講座 | 本講座が「稼働中の防御(シフトライト)」なのに対し、DevSecOps は「本番に届く前の予防(シフトレフト)」を扱う対の講座 |
| セキュリティ監視講座 | 本講座で敷いた防御をすり抜けた攻撃を検知・可視化する運用を扱う姉妹講座 |